鳥取県喘息患者会『いなば会』のいなば会会長 吉田寛美から皆様へのページです。ここをクリックすると目次へとびます。(いなばの白兎が遊んでいる絵です。)

喘息患者の皆様へ

 鳥取県喘息患者会『いなば会』元会長 吉田寛美

『喘息との闘いを乗り越えて』・・・生きていることに感謝し、患者会のお世話や医療気功師としてボランティア活動に!
(第一〜七話、順にアップしてゆきます。)

第一話   はじめに

 鳥取県喘息患者会『いなば会』は平成7年に設立し池上末子初代会長の後を引き継ぎ、平成13年より二代目会長に就任いたしました。
平成12年に定年退職して4年目になります。私はこれまでの30年間、気管支喘息の病気とお戦ってきました。入院回数は自分でも把握できないくらい多く、入院日数はトータル4〜5年になります。毎日毎日が苦しく特に夜は息苦しくて横になって眠れないため、ほとんど座って休んでいました。喘息の発作を抑える為、週2〜3回点滴もしていました。25年間こういう状況が続く中で精神力で仕事を働き続けてきました。この息苦しい胸の重さがとれればどんなにいいだろう、晴れた空に向かって胸いっぱい空気を吸うことができればどんなに幸せだろうと思っていました。
 それが定年退職する5年前、鳥取県の喘息治療に第一人者といわれている鳥取生協病院の菊本直樹先生と新しい吸入治療に出会って、症状が軽くなりよい方向に一変したのです。完治とはいえないまでも、これで何とか普通の人に近い生活ができるようになり、生活も明るく大きく変わりました。

第二話   鳥取県の喘息患者会の代表として患者の救済へ

 そのとき思ったのは、25年間の苦しい生活から抜け出し、自分だけ幸せになったのではいけない、ということでした。喘息は専門の医師にかかり、その人にあった治療と正しい知識を身に付ければ、普通の人と同じように生活できるコントロール可能な病気です。しかし喘息患者やその家族の中には喘息に関する新しい治療、正しい情報が得られず何年も一人で悩んでいる方が少なくありません。世間にはまだまだ喘息で苦しんでいる多くの人がいることを考え、その思いを行動に移すことにしました。喘息で苦しんでいる人に手を差しのべ、助け合い励ましあう場を作るため、志を同じくする仲間で喘息患者会『いなば会』を作り、少人数で活動を開始しました。それが発展して現在は鳥取県を代表する患者会、日本喘息患者会連絡会(日喘連)の鳥取県代表機関として、鳥取県の支援も頂きながら県内約1万8000人の喘息患者に手を差しのべるため頑張っています。(『いなば会』の正規会員は約150名)

第三話    喘息患者会の活動

 喘息患者会では希望する患者や家族に対して、喘息治療の学習会、自然治癒力を高める学習会、講演会等を企画・開催したり、レクレーション、病気の相談など助け合い励まし合う活動をしています。
 毎年9月に日本喘息患者会連絡会による全国的行事「喘息デー」が開催され、喘息克服月間として、県民の皆さんに喘息に関する正しい知識を普及させ、喘息に苦しんでいる患者や家族に手を差しのべる活動に取り組んでいます。鳥取県では毎年この期間に喘息治療に関する講演会を開催しております。このイベントは医師会、薬剤師会、消防署救急隊等の医療関係機関の支援や県の健康対策課、広報課の後援、NHKはじめ各テレビ局、新聞社、ラジオ局等報道機関の協力をいただき、鳥取県の行事として定着しつつあります。

第四話    自然治癒力を高めることの重要性

 喘息患者会活動の中で特に力を注いでいるのは自然治癒力を高める民間療法、特に自然治癒力を高める体験談の学習です。ケガによる小さな傷が時間がたてば治るように、動物は本来自らの力で傷や病気を治す自然治癒力を持っています。薬の力を借りながらも、病気を治すのは患者自身が持っている自然治癒力であり、それを高めることが治療の原点です。医者がいくら最先端治療で病気回復の手助けをしても、本人に自然治癒力がなければ病気を治すことはできません。
 自然治癒力の要素は3つあります。@免疫力アップAホルモン調整B自律神経調整です。
 この3つを合わせて自然治癒力を高めるスーパーシステムと呼ばれています。病院で症状を軽くすることができても、病気を根本から軽くすることのできない慢性の病気や重症の病気が多くあります。薬を飲みながら通院している80%くらいの人の病気が根本から治らないといわれています。多くの人が病気の症状を抑える対症療法を中心の現在の西洋医学の治療に限界を感じています。このような中でスーパーシステムをシステムとしてコントロールして自然治癒力を高め、細胞や遺伝子を変化させて根本から病気を治す、病気を部分としてではなく身体全体のシステムとしてとらえる、このような新しいシステム医療の方向が求められているのです。将来、このシステム医療や遺伝子治療というものが医療の中心になるでしょう。しかし現在はそこまで至っていませんので、その間を生めるものとして当面は[西洋医学]+[自然治癒力を高める民間療法]が病気を根治する最もよい治療法だと私は考えております。自然治癒力を高める民間療法には、太極拳、ヨーガ、心理療法、催眠療法、宗教、音楽療法、指圧療法、針治療、食事療法、運動療法、等いろいろありますが、患者会が特に取組んでいるのは自然治癒力を高める患者の体験談学習であります。

第五話    コロンビア大学付属気功センターの医療気功との出会い

 私自身は最新医療のお陰で、何とか症状を軽減できましたが、それをさらに確実なものにするには、自身の自然治癒力を高める必要があると思い、色々調べた結果、たどり着いたのが医療気功です。自然治癒力を高める民間療法には色々ありますが、その中で特に効果の大きいのが医療気功と考えました。そして、自分のこともさることながら、いろいろな病気で困っている多くの人や喘息患者のお役に立つことができればと思い、定年退職を機会に本格的に医療気候の勉強をすることにしました。
 まず、大阪のstコロンビア大学付属気功センターに通い始め、3年目の平成15年にAST医療気功師の免許を取得しました。その後1年間実技の研修に通い現在は、気管支喘息や肺気腫の患者や老人会や老人施設に出向きボランティアとして気功治療にいそしんでいます。ボランティアの範囲を喘息患者に限らず、その他多くの病気で苦しんでいる人たちにも広げて治療活動をしております。

第六話    AST医療気功とは

 気功には300以上もの流派があると言われています。大別すると、「体操の気功」、「ぶどうの気功」、「麻酔の気功」、「医療の気功」の四つに区分されます。
 私が取組んでいるAST医療気功というのは、医学・理学博士 鈴木正弘氏(ロサンゼルス市立大学教授、stコロンビア大学教授)が創始した医療気功治療技術です。
 気功では、人間の体の外側と内側に期の流れがめぐっており、気は生命を維持するエネルギーであります。この期の流れが滞ると病気の原因となります。医療気功では、訓練を重ねた気功師が体の気の流れ道に気を通しまた訓練されを重ねた気功師の手から放出されるエネルギーを病人の患部に送り込むことにより、自然治癒力を高め、体内機関の機能や細胞を活性化させて病気を治癒する技術です。
 AST医療気功はすべての病気を対象としていますが、最近特に治療効果を上げて注目されているのは血液血管系の病気では心筋梗塞、脳梗塞、や狭心症、整形外科関係では痛みを伴う部分に対する治療、その他では癌の治療、気管支喘息、肺気腫、更年期障害、自律神経失調症などです。
 この治療の特徴は何回施療を受けても、副作用がなく安心して受けられることです。最近、医療気功は多くの大学で研究が進められ、多数の論文が発表されています。近くでは鳥取大学医学部が国の補助金をもらって研究した成果を発表しています。私が通っている気功センターにも鳥取大学の担当の助教授が研修を受けています。
 AST医療気功は、西洋医学で得られる患者のデータをもとに、治療を行うのが一般的な方法となっています。すでにこのスタイルwpセットで取り入れている大学病院も次々と出てきています。いずれは日本全国の病院に医療気功師が配備される時期も近いのではないかと考えています。

第七話    定年後の第2の人生はボランティア活動

 私が定年後の第2の人生を喘息患者会や医療気功師としてのボランティア活動にこだわる理由は、喘息と戦った30年間の日々の中で、病院や社会、家族、その他、多くの方々に支えられて生きてこられたことの感謝する気持ちにあります。また喘息患者会や気功師の活動にとどまらず、地域で老人会や町内会、後援愛護会、交通安全協会、同和教育推進協議会などのお世話など、私でお役に立てるものについても同じ気持ちでやらせていただいています。
 人は生まれながらにして神のもとにみな平等であるはずです。しかし現実の社会では必ずしもそうではありません。病気で苦しむ人、体に障害がある人、生活が苦しい人、社会で成功する人や取り残される人、罪の重い人、愚かさゆえに悩める人、いろいろです。そんな中自分の能力に許す限りにおいて、困った人に神のもとにいくらかでも平等になるよう手を差しのべることが、私のボランティア活動の原点なのです。人はみな1人では生きることはできません。社会の中で助け合い支えあって生きているのです。私自身も多くの人に支えられて生きていることに感謝し、同時にささやかでありますが地域社会に貢献する活動をいたしていります。また定年後のライフワークとして困った人に手を差しのべるボランティア活動に努力をいたしております。一方、何をするにしても体が資本です。長年の闘病で弱った体力をカバーするため、退職後忙しい合間を縫って水泳教室にも通っています。水泳をすることにより風邪をひかなくなり、喘息発作の予防に大きく役立っています。また水泳を始めても息が苦しくてクロールで25メートル泳ぐのがやっとでしたが、今年は喘息治療の吸入薬フルタイドにセレベントを追加して組み合わせることにより、いっきに25メートルから1km以上も楽に泳げるようになり、まさに30年間考えることもなかった奇跡が起きました。これも鳥取生協病院の菊本先生のおかげだと感謝をいたしております。最近は数年後の鳥取県の大会出場を目指してコーチについて練習をしています。これからも健康が許す限り、「無理せず楽しく」をモットーに頑張っていこうと思っています。(了)

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